2018年12月8日土曜日

読楽12月号

小説宝石12月号




立てこもっている緊迫感がハラハラの回でした。
電気メーターをじっと注目してる時、
メーターが動き出したら
あ!!っとなるだろうなと思いました。

小説宝石12月号

小説宝石12月号





いつも取調室の描写などが多く、
動きよりもじっとした緊張感がある小説家だなと
思っていましたが
今回は大きな動きがありました。
こんな定食屋さんてあるよな〜

2018年10月12日金曜日

月刊文藝春秋11月号

月刊文藝春秋11月号






最終回です。
無事、最終回を迎える事が出来てほっとしています。
この1年は貴重で贅沢な期間でした。
心から楽しくお仕事出来ました。

気にかけてくださったみなさん
ありがとうございました。
作家の川村さん、
デザイナーの鶴さん、
編集の柳原さん
大変お世話になりました。
またみなさんとお仕事が出来るよう
日々精進してまいります。



2018年9月30日日曜日

小説宝石10月号

小説宝石10月号





段ボールが山積みの会議室の絵を描きました。
ピリピリ感が伝わると嬉しいです。

小学館  STORY BOX10月号

小学館  STORY BOX10月号にて
山本巧次さんの小説「ノース・ステーション」の扉絵を担当しました。



 

北海道の美馬牛駅が舞台のお話で
前後編の2回となります。

日常生活の中にもちょっとしたミステリーがあるなと
感じるお話でした。


2018年9月19日水曜日

月刊文藝春秋10月号

月刊文藝春秋10月号







最近の自分の身の回りでも
人の記憶は曖昧だと思う出来事があり、
この小説が他人事ではないなと身に沁みました。

今まで
「忘れる事」に意識を向けた事があまりなかったけど
この小説に読んで少し考えるようになりました。

2018年9月1日土曜日

読楽9月号

読楽9月号



徳間書店「読楽」にて
笹本稜平さんの小説「公安無頼」の扉絵を担当することになりました。

1回目から先が気になるお話で
続きが早く読みたいです。

書店などで見かけた際には
ぜひ手にとってみてください。
どうぞよろしくお願い致します。

小説宝石9月号

小説宝石9月号


 

不破検事の机はきっと
整理整頓されていてシンプルだろうと
想像して描きました。

私もそうなりたいです。

2018年8月18日土曜日

月刊文藝春秋9月号

月刊文藝春秋9月号



 

 

今回は施設内の様子が書かれていたので
車椅子の絵を描きました。

そろそろ終わりに近づいてきていて
どのように書かれるのか楽しみです。

2018年7月26日木曜日

小説宝石8月号

小説宝石にて
中山七里さんの「能面検事の奮迅」
の挿絵を担当することになりました。





私の普段の生活の中では馴染みのない
検事が主人公とあって
読み進めるのに苦労していますが…
小説を盛り上げていけるように
頑張りたいと思います。


小説新潮 挿絵

小説新潮8月号
東山彰良さんの読み切り小説
「追われる男」の挿絵を担当しました。





ハラハラするお話でした。




2018年7月14日土曜日

月刊文藝春秋8月号

月刊文藝春秋8月号



 

 

今回の原稿を頂いた日は
大阪に大きな地震が起こった日でした。
そんな日に阪神淡路大震災の様子の文章を読んで
その時の写真をたくさん見て
絵を描きました。


2018年6月14日木曜日

月刊文藝春秋7月号

月刊文藝春秋7月号




今回の文章に出て来る
「純粋な薄情さ」
という言葉が好きです。

2018年6月13日水曜日

瀬戸照さんについて(覚え書き)

昨日、ご縁あって瀬戸照さんのご自宅に遊びに行った。

最寄りの駅からバスで30分以上揺られていくうちに
山や湖が見えてきてちょっとした旅のようだった。

瀬戸さんが最寄りのバス停まで迎えに来てくださった。
小走りで坂を降りて来た瀬戸さんは
角のポストに何かを投函した。
その姿が、なんだかしばらく頭から離れなかった。
バス停からひたすら坂や階段を上がって行く途中、
住宅街の間に更地があった。
去年あたりまでおじいさんが1人で家を建てていて、
基礎から1人で作り、気に入らない部分があると作り直したりしていた。
しかし、途中でおじいさんは姿を見せなくなり
更地になった、と。

瀬戸さんのご自宅に着くと、
奥さまも優しく迎え入れてくださった。
家に入ってびっくりした事は、
瀬戸さんの絵のモチーフが家中に飾ってあった事。
ほとんどがドライになっていて茶色くなっていたけど、
丁寧に、大切に保管されていた。

ベランダからはすぐ近くに山が見えた。
バス停からだいぶ登って来ただけあって
その低めの山は頂上がちょうど目線の高さだった。

瀬戸さんは植物や山や空や動物など自然の話、
作品を見せてくれたり、
社会の話やお金の話もしてくださった。
瀬戸さんは色々な話をしながらも
時間の変化によって変わる山の景色を気にしていた。

作品の裏には制作年や加筆した年号が書かれていて、
制作から加筆まで何年も間があいている作品も多かった。
その時の気分などで仕上がりイメージが変化するそうだが、
「どんどん手を加えて行って真っ黒になるかもしれない。
でもどこか1部分でも黒くない納得出来る部分があればいいよね」
と言った。
そんな瀬戸さんの様子を見て
この人の作品は終わりがないんだと思った。
こんなに何十年も描き続けていても
まだ自分の納得いくものを模索しているんだと思った。
自分はなんて世界に足を踏み込んでしまったんだとも思った。

途中、雨が降った。
雲の流れが速くなったり
雲の隙間から光が出たり
何時間も過ごすうちに
色んな色の山や空を見た。
「ここから雲を見てると掴めそうな気がするよね、
そんな事ありえないけど」
と瀬戸さんが言った。
その言葉を聞いて何となく分かった気がした。
瀬戸さんは時間の経過によって変化していくモチーフを
じっと見つめて描き、
一瞬の何かを掴もうと、捉えようとしてるのかなと。
だから時間の経過とともに完成のイメージは変化して
何年も後に加筆もするのかな、と。
自分の手で個性を引き出そうとしているこれらの絵は
ただの模写でもなく、写真では表せないものが感じられた。

私がスタッフをしているギャラリーでぜひ展示をして頂きたく、
その話もした。
具体的な日程まで決めておきたいと考えていた私にとっては
期待していたようなお返事は頂けなかった。
昔の作品やラフやスケッチををかき集めて
今作画中の大作も途中でもいいから展示したいと
言いかけたが、やめた。
そうゆう事じゃない気がした。

また冬に遊びに来る約束をして
帰る事になった。
帰りは懐中電灯で道を照らしながら
バス停まで送ってくださった。
行きで聞いた更地のおじいさんの話が
絵を描くという事と同じような気がした。

瀬戸さんは以前、私の絵を見ても
技術的なアドバイスはくれなかった。
描き続けなさいと言った。
昨日もそんな感じだった。
「人ってよく分からないね」とか
「なんなんだろうね」とか何度も言った。
あんなにキャリアを積んでいても
30歳以上も年下の私にそんな感情を言うんだと
少し驚いた。
コンペとかで誰かに評価されたり
誰かの作品と比べられたり
クライアントのご機嫌を気にしながら描いたり…
そうじゃなく自分とひたすら向き合って、
世間の多すぎる情報から少し離れながら
自然とコミュニケーションを取りつつ制作している
瀬戸さんのライフスタイルや考え方は
私にはとても居心地がよかった。

私にはまだ瀬戸さんの話の全てを理解する事はできないけど、
今お話が聞けて本当に良かったなと思う。
瀬戸さんを紹介してくださった大久保さん、
大久保さんと話をする機会をつくってくれた1冊の本、
そして何より瀬戸さんに感謝申し上げます。
ありがとうございました。

2018年5月25日金曜日

小説宝石 挿絵

光文社小説宝石にて水沢秋生さん著
短編小説「運命の人」の挿絵を担当致しました。



読み切りのミステリー小説を読んだのは初めてでしたが、
最後はハッとして冒頭部分を読み返しました。

本屋さんなどで見かけた際はぜひ手に取ってみてください。
どうぞよろしくお願い致します。


2018年5月24日木曜日

オーダー作品

先日、オーダー頂いた作品を納品しました。

テーマが「不思議な森の入口」でした。
普段、自らは植物を描かないので悩みながらの制作となりましたが、
無事に引き取ってくださり、安心しました。

ありがとうございました。



2018年5月11日金曜日

月刊文藝春秋6月号

月刊文藝春秋6月号




お話の内容は
母親がいなくなった1年間の間に書かれた日記の話になりました。
神戸で暮らすようになったので
扉絵は神戸大橋、
一緒に暮らすようになったピアノ教室の生徒浅葉さんとの出会いが
書かれていたので、挿絵は譜面の絵にしました。
譜面は話に出て来るシューマンのトロイメライの譜面です。

話に出て来る場所を地図で追っていると
神戸に行ってみたくなりました。

2018年4月12日木曜日

月刊文藝春秋5月号




月刊文藝春秋5月号

今回は海が見える風景が印象的だったので
港の絵を扉絵にしました。
挿絵はアップライトピアノ。
子供のとき友達の家にレースが掛かった
ピアノがあったな、と思い出しました。
習い事も行かなくなって使われなくなったピアノは
家具のようになっていました。

2018年3月29日木曜日

月刊文芸春秋4月号

月刊文芸春秋4月号






今回の小説の内容が、
お母さんの認知症が進んでいくお話でしたので
日常が変化していく状況を表したく
扉絵のモチーフをクレーンにしました。

ほぼ毎日見る国立競技場の工事が
日々進んでいくのを見ると
同じような毎日でも進行している事を感じます。

2018年2月15日木曜日

月間文藝春秋2月号と3月号

月間文藝春秋2月号




 
今回は日常の様子が書かれていたので
私が日常的に見ている風景を書きました。







月間文藝春秋3月号






主人公夫婦が電車で今後について話している場面が印象的でした。
何線だろうな〜。